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第191回 携帯電話から火星探査機まで、最新のソフトウェアを提供する仕組み

 私たちの身の回りに増える携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末には、ソフトウェアがインストールされています。ソフトウェアやデータを最新の状態にバージョンアップするための仕組みとして、最近よく聞くのが「OTA」です。

便利になる携帯電話のバージョンアップ
 OTA(Over The Air)とは、無線(air)を経由して、ソフトウェアの更新やデータの同期などを行うことです。比較的最近よく聞くようになった言葉ですが、実は携帯電話の「ソフトウェア更新」の仕組みで、以前から使われていました。


 OTAが導入される以前は、出荷された携帯電話のソフトウェアに不具合があった場合、利用者が携帯電話販売店に電話を持参し、販売店のコンピュータに接続してバージョンアップを行う必要がありましたが、バージョンアップがOTAで提供されるようになり大幅に利便性が向上しています。

 フィーチャーフォン(従来の携帯電話)では、ソフトウェアの更新は不具合などがなければめったにありませんでしたが、スマートフォンになって、OS(iOSやAndroidなどの、携帯電話を動かすための基本ソフト)の機能追加などのバージョンアップが頻繁に行われるようになりました。

 スマートフォンのOSのバージョンアップは、以前は専用の管理用ソフトウェア(iTunesなど)をインストールしたパソコンに接続して行う必要がありましたが、最近はやはりOTAで提供されています。

 OSバージョンアップの準備ができたら、携帯電話会社が制御用な特殊なメッセージを使って携帯電話端末のソフトウェアのバージョンをチェックし、バージョンアップが可能な端末に「通知」メッセージを送信します。メッセージを見たユーザーが「バージョンアップ」を選択すると、スマートフォンに必要なデータがダウンロードされ、自動でバージョンアップ処理が行われます。


 一台ずつパソコンに接続してバージョンアップしなくてよいのは、企業などで大量のスマートフォンやタブレットを使う場合に大きな威力を発揮します。企業で業務に使う端末では、すべての端末にインストールしたアプリケーションソフトウェアのバージョンを揃える、常にセキュリティソフトウェアを最新の状態に保つ、社内電話帳を人事異動に合わせて一斉に更新するなど、「すべての端末のソフトウェアやデータを一斉に更新する」という仕組みが欠かせないからです。

 社内ネットワークに常に接続されているパソコンと違って、さまざまな場所にある大量のモバイル端末のバージョンアップを適切に行うのは難しく、企業にスマートフォンやタブレットPCを導入する時の課題になっていました。最近は、「モバイルデバイスマネジメント」(モバイル端末管理)の機能として、あらかじめ企業内の管理サーバーに登録された端末に、OTAでアプリケーションやセキュリティソフト、企業向け設定などを一斉に自動配信し、アップデートする機能が提供されています。

アプリがパソコンからスマートフォンに飛んでいく?
 Android端末のアプリ(アプリケーション)を販売している「Google Play」(旧:Androidマーケット)も、OTAに対応しています。スマートフォンからマーケットアプリを起動して「インストール」の操作を行うだけでなく、パソコンのブラウザ上からの操作でスマートフォンにアプリがインストールされるようになっています。

 パソコンを操作するだけで、手も触れていないスマートフォンにアプリがインストールされるので驚きますが、実際にはパソコンからスマートフォンに直接データが飛んでいくわけではありません。パソコンは、Google Playのサーバーに、「スマートフォンにアプリをインストールしなさい」という指示を送ります。サーバーは指示に従って、スマートフォンにアプリのデータとインストール用のコマンドを送信し、スマートフォンは送られてきたデータをインストールするのです。

 パソコンからの指示で正しく目標のスマートフォンにアプリがインストールされるのは、パソコンのGoogle Playにログインする時に使用するGoogleアカウントに基づいて、インストール対象になるスマートフォンを特定しているからです。Google Playを利用してアプリがインストールできるようになっているAndroidスマートフォンには必ずGoogleアカウントが登録されているので、アカウント情報を元にターゲットのスマートフォンを特定します。

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