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第157回 スマートフォン躍進の立役者、AndroidとiPhone

 2010年の「注目商品」の第一位に選ばれたスマートフォン。ニュースやテレビの情報番組でも、「スマートフォン」を見ない日はないほど、話題になっています。

 では、「代表的なスマートフォンは?」といえば、「iPhone」「Android」と答える人が多いのではないでしょうか。今のスマートフォン人気を支える2つのキーワードの意味と、現在のスマートフォン市場の激しい競争状況について見てみましょう。

本題に入る前に、スマートフォンってなあに?
 昨年大きくクローズアップされた「スマートフォン」という言葉ですが、使われ始めたのは2000年のはじめ頃にまでさかのぼります。その当時のスマートフォンは、「電話だけでなく、メールやウェブサイト閲覧などの機能がある携帯電話」と定義されていました。日本では、1999年にサービスを開始したNTTドコモのiモード対応携帯電話も、当時はスマートフォンの一種に分類する人もいたのです。

 その後、ドコモ以外の携帯電話各社も同様のサービスを開始し、多くの携帯電話にメール・ウェブ閲覧機能がつき、さらにはiアプリなどのアプリケーションも利用できるようになったことで、ことさらこうした機能を持つ携帯電話が「スマートフォン」として区別して呼ばれることはなくなっていきました。

 一方世界ではどうだったかというと、2000年前後から、PDA(Personal Digital Assistance)に通信機能を付けたり、ページャー(ポケットベルのようなもの)に通話機能とキーボードを付けたりという形で、スマートフォン的な製品が発売されはじめていました。中でも、ビジネスユーザーをターゲットに発売された、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)社のBlackBerryは、ビジネスユーザーを中心に利用者を増やしていました。こうした動きの中、世界最大の携帯端末メーカーであるフィンランドのノキア(Nokia)社などが、スマートフォンの開発を手がけたり、マイクロソフトがモバイル端末向けのOSとしてWindows Mobileを発表し、パソコンとの親和性の高さを訴求するなど、少しずつスマートフォンの市場が立ち上がりはじめていました。

 スマートフォンという言葉が日本で復活したのは2004年でした。ボーダフォン(現・ソフトバンクモバイル)から、ノキア製のスマートフォン「Vodafone 702NK」が発売され、翌年にウィルコムがWindows Mobileを搭載したシャープ製の「W-ZERO3」を発売して大きな話題となりました。また、2006年には、BlackBerryがドコモから発売されました。この時期に復活したスマートフォンという言葉は、「パソコンに近く、汎用のOSを搭載しており、アプリケーションをインストールして、自分に使いやすいようにカスタマイズできる」という、現在の「スマートフォン」の概念に近いものとなっていました。


 しかし、当時のスマートフォンは、情報があまりなかったこともあり、なかなか一般の携帯ユーザーが使いこなすには敷居が高いものでした。特に日本では、高機能な携帯電話が既にユーザーに受け入れられていたこともあり、携帯電話会社は、あえて「スマートフォン」を売る必要がなかったのです。

iPhoneの登場で方向性が変わったスマートフォン
 スマートフォンの方向性が大きく変わったのは、2008年6月に米・アップル社が発売した「iPhone 3G」以降のことです(日本での発売は2008年7月)。

 iPhoneは、そもそもの誕生の経緯が、他のスマートフォンとは大きく異なっていました。それまでのスマートフォンが、「メールやスケジューラーなどのパソコンで使うような機能を携帯電話でも使えるようにしたもの」だったのに対し、2007年に登場した初代iPhoneは、「音楽プレーヤー(iPod)に携帯電話機能をつけた」ものでした。iPhoneの通話・通信機能を第三世代携帯電話(3G)に対応させたのが、iPhone 3Gです。

 iPhone 3Gの大きな特徴は、通信が高速になっただけでなく、発売と同時に公開された「App Store」で好きなアプリケーションを入手できることでした。App Storeは、iPodに入れる音楽ファイルを購入するために提供されていた「iTunes Store」の中に、iPhoneとiPod touch向けアプリケーションを提供するコーナーとして開設されました。アップル社による審査を通過したアプリケーションが、カテゴリー別に整理されており、人気アプリケーションのランキングや、ユーザーの評価も見られるようになっていました。

 ユーザーは、iPodに入れたい音楽を買うように、App Storeでアプリケーションを選んで買うことができたのです(もちろん、無料で提供されているアプリケーションもたくさんあります)。今までのスマートフォンとは比べものにならないほど、手間をかけずに、好きなアプリケーションをインストールしてカスタマイズできるiPhoneは、デジタルガジェット好きな人たちを中心に急速に広まりました。

 iPhoneが広まったことで、逆に、スマートフォンの一般的なイメージの一つとして、「iPhoneのようなもの」すなわちフルタッチスクリーンで操作し、アプリケーションを選んで使う、というスタイルが新たに確立されたともいえます。


 その後、アップル社は、毎年iPhoneの新モデルを発表すると共に、2010年4月には10.1インチサイズのタブレット型端末「iPad」を発売しました。これもまた、その後のタブレット型端末市場を牽引する製品でした。2010年6月には、iPhoneとiPadに搭載されたOSの名前を「iOS」に変更し、携帯電話だけにとどまらないプラットフォームとして位置づけています。
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