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第153回 扇風機とはここが違う! 〜サーキュレータを使って暖房費を節約〜
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■ 1カ所に溜まりたがる空気をかき回してエコを実現 |
空気の重さは温度によって違い、暖かい空気は軽く、冷たい空気は重くなります。そのため、これからの季節、暖房を使うと暖かい空気は天井近くに溜まってしまい、逆に冷たい空気が溜まる足下は冷えてしまいます。そのため、天井近くに設置したエアコンでは、室内を暖めるには風力を強めて下向きに風を送る必要がありました。それでも、エアコンが設置してある反対側の端では、足下が冷えてしまいます。
天井近くに溜まった暖気に向けてサーキュレータで強い風をあて、暖かい空気を強制的に移動することで、室内の空気を攪拌して温度を均一にします。こうすることで、足下に溜まっている冷たい空気も移動し、室内全体に暖気が行き渡ることになります。エアコンの風力を上げたり設定温度を上げたりしなくても、足下まで暖まるので、エコな温度調整が可能になります。
もちろん扇風機でも同じように暖気に向けて風を送ることで空気を攪拌することは可能ですが、サーキュレータに比べると風が弱く広がりやすいので効率良く暖気に風をあてることができない、また天井に向けて風を送れないという理由で、サーキュレータに比べると効率はあまりよくありません。
サーキュレータの効果は部屋の形や気密性によって異なりますが、ない時に比べると、暖房で2-3度低い温度設定でも快適に過ごせるという報告もあります。また、夏の冷房でも同様に室内の空気を動かして冷房効率を上げることができます。上手に活用して、冷暖房費を節約しましょう。
著者プロフィール:板垣朝子(イタガキアサコ)
1966年大阪府出身。京都大学理学部卒業。独立系SIベンダーに6年間勤務の後、フリーランス。インターネットを中心としたIT系を専門分野として、執筆・Webプロデュース・コンサルティングなどを手がける
著書/共著書
「WindowsとMacintoshを一緒に使う本」 「HTMLレイアウトスタイル辞典」(ともに秀和システム)
「誰でも成功するインターネット導入法—今から始める企業のためのITソリューション20事例 」(リックテレコム)など
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