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 トップページテクの雑学 > 第66回 新生活の強い味方 −ここまで進んだエアコンの最新技術−
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新生活の強い味方 −ここまで進んだエアコンの最新技術−

 花粉シーズン真っ只中ですね。幸いなことに筆者はほとんど影響を受けないのですが、重度の症状に苦しまれている方も多いことと思います。
 外出時はともかく、自宅にいる間はなるべく花粉の影響を受けずに過ごしたいものですよね。そこで今回は、最近のエアコンに採用されている新機軸の数々について紹介してみたいと思います。

エアコンは「省エネ」から「メンテナンスフリー」へ
 エアコンに限らず、ここ10年ほどの間、いわゆるシロモノ家電は「省エネ競争」を繰り広げて来ました。財団法人省エネルギーセンターが公開している資料によると、2006年末の時点で一般向けに販売されているエアコンは、11年前の製品に比べて単純平均で約40%の省エネ化を実現しています。

参考リンク
財団法人省エネルギーセンター 省エネ性能カタログ 総目次

 リンク先にある冊子版の「エアコン」pdfファイル中のグラフを見てみると、1995年から2000年ごろにかけて急激に省エネ性能が向上していることがわかります。インバータの採用、熱交換器の大容量化といった、新たな技術要素が続々と投入された時期と考えていいでしょう。それらの技術が定番化した2002年以降も、細部の改良を重ねて毎年少しずつ省エネ性能は向上していますが、おそらく今後、大幅な性能向上は期待しにくいと考えられます。

 ただし、エアコンは運転条件しだいで冷暖房ならびにエネルギー効率が大きく変わってきます。製品自体は省エネ性能を高めていたとしても、ユーザーが適切に取り扱ってくれなければ、結果的に省エネにつながらない、という事態も考えられます。
 松下電器産業が一般ユーザーを対象に行なったアンケート結果によると、エアコンのフィルターを「掃除する」と答えた人は、全体の92%。しかし、推奨される適切な掃除間隔(エアコンの取扱説明書等に記されています)である「2週間ごと」に掃除している人は、そのうちのわずか8%に留まっていた、とのこと。残りのユーザーは、「冷房が必要となる時期、初回の運転を始める前に一度だけ」「1ヶ月に一度」といった返答が多く、これではせっかくの省エネ性能も宝の持ち腐れになってしまいかねません。

 そこで「省エネ競争」の次の開発テーマとしてクローズアップされたのが、「メンテナンスフリー」機能の充実です。ユーザーの手間を減らすだけではなく、せっかくの省エネ性能を充分に発揮させ続ける、との意義もあります。今回は、松下電器産業が「キレイキープシステム」と銘打つ、各種の機構を紹介しましょう。

お掃除エアコンの機能
 まずは「フィルターお掃除ロボット」。吸気部分にある「プレフィルター」に付着したホコリを、自動的に掃除する機構です。簡単に言えば、エアコン内部に掃除機同様の機構を設けたもの、と考えればいいでしょう(実際、開発時には掃除機設計チームの協力もあおいだそうです)。
 「お掃除ロボット」の構成要素は、大きく3点に分けられます。まず、プレフィルター表面部を左右方向へ自動的に往復するノズル機構。ノズルに装着され、プレフィルター表面のホコリをかき取るパッド。そしてかき取ったホコリを室外に排出するためのブロワーファンです。

お掃除エアコンの機能

 ブロワーファンは、換気機能用として以前から搭載していたものを利用。パッドはノズルがプレフィルター部を掃除=往復するたびに少しずつ上方に移動してゆき、初代モデルでは一日2往復、8日間の稼働でプレフィルター全体のホコリを掃除するように設定されていました。推奨掃除間隔である2週間よりもかなり短い間隔ですが、さまざまな設置環境を考慮した結果、余裕を持たせての設定です。
 開発上の最大のポイントは、パッドの材質と形状でした。プレフィルター表面から確実にホコリをかき取り、しかも10年程度は変形/変質しないという条件をクリアするため、さまざまな試行錯誤を重ね、最適化しました。

お掃除エアコンの機能

 ホコリを室外に放出することに関しても議論がありましたが、平均的な環境で一日約6グラム(耳かき2杯分)程度と微量であり、換気扇を使っていても同程度のホコリを室外に放出することになる、との判断から断行。念のため、オプションとして集塵ボックスも用意しましたが、ほとんど売れなかった、とのこぼれ話もあります。

 現行商品はこの機能を搭載する3代目モデルとなりますが、パッドに加えてブラシを備え、「かき取り」「かき上げ」るダブルアクションによって、より確実にホコリを捉えられるようにしたり、エアコンの運転時間、運転パワー、空気の汚れ具合、外気温や湿度などの要素によって、掃除の頻度を自動的に変更するといった進化を遂げています。
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