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待ってました! −PASMOとSuicaでらくらく通勤−

 3月18日、関東圏を中心とした鉄道26事業者、バス75事業者(注:順次採用予定の事業者も含む)が、従来から採用しているSF型(Stored Fare=運賃蓄積型。あらかじめカードに運賃を貯めておき、使用のたびに精算するタイプ)磁気カード乗車券「パスネット」ならびに「バス共通カード」に加えて、非接触型ICカード乗車券「PASMO」を導入します。そして画期的なのは、従来からJR東日本が採用している「Suica」との相互乗り入れが実現する点です。

1枚のカードでJRも私鉄もバスも
  これによって、関東圏のほとんどの鉄道とバスを、1枚のICカードで乗り継げることになりました。従来、たとえばJRの駅からSuicaを使って乗車し、直接乗り入れ等が行なわれている連絡駅の構内で私鉄や地下鉄に連絡乗車した場合、下車駅の改札をSuicaで通過することはできず、有人改札で現金、もしくはパスネットカードの残額で、連絡駅からの運賃を精算していました。
 また、その際に駅員さんは専用の装置を使ってSuicaに記録されている利用情報を処理し、同時に「処理連絡表」という紙を渡してくれます。この時点では、Suicaは利用不可能な状態になっていて、新たに改札へ入場できません。いったんJR駅の有人改札へ持参し、再度専用の装置で情報を処理してもらうことで、はじめて再使用が可能になります。この流れは、パスネットの場合もまったく同じでした。
 3月18日以降は、そのような手続きが不要となり、入札も出札も「タッチ・アンド・ゴー」が実現するわけです。
1枚のカードでJRも私鉄もバスも
1枚のカードでJRも私鉄もバスも
1枚のカードでJRも私鉄もバスも

 もうひとつのトピックは、同カードが路線バスでも使用可能になったことでしょう。現在、東京23区内を走っている路線バスのほぼすべてが、乗車区間とは関係なく定額の運賃先払い方式を採用しています。そのせいなのか、高額紙幣しか持ち合わせていない場合、釣り銭がないなどと言われ、車内で「バス共通カード」の購入をすすめられる場合が多々あります。バスの利用頻度が高ければそれでもいいのですが、あまりバスを利用する機会がない人には抵抗があるでしょう。さらに残額のあるSuicaやパスネットを持っていたとしたら、「こんな時に使えたら」……と思うのが人情というものです。

 ちなみにPASMO導入後も、パスネット/バス共通カードは併用されますが、おそらく3〜5年程度の時間をかけて、徐々にフェイドアウトして行くと考えられます。

PASMOの仕組み
 さて、PASMOも基本的な構造はSuicaと同様、ソニーが開発した非接触タイプICカード技術「FeliCa」を採用しています。
 FeliCaの構成要素は、カード側が内蔵するICチップとアンテナに加えて、リーダー/ライターです。ここで不思議に思う人も多いでしょう。ICが動作するためには電力が必要なわけですが、FeliCaカードに電源は内蔵されていません。なのに、なぜデータ通信が可能なのかといえば、カードをかざすリーダー/ライター側から照射されている微弱電力がポイントなのです。
 FeliCaカードの内蔵アンテナは、コイルを平面にループ状に巻きつけた「スパイラルアンテナ」です。このアンテナが、リーダー/ライターから照射される微弱電流を受信することで、「アンペアの法則(右ネジの法則)」によってコイルの中心を通る磁束(磁力線の束)が発生します。FeliCaシステムは、これを使って電力供給と交信を行ない、ごく微弱な電流でも、瞬時にデータ通信を可能としているのです。
 このあたりの仕組みは、バックナンバーで詳細に解説していますので、そちらもご参照下さい。

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 ちなみに、ICカードではなく、FeliCaチップを内蔵した携帯電話(おサイフケータイ)を使う「モバイルSuica」でもPASMOとの相互乗り入れが可能です。
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