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 トップページテクの雑学 > 第23回 まだら模様に隠れた情報を探せ! −QRコードの秘密−
テクの雑学

まだら模様に隠れた情報を探せ! −QRコードの秘密−

QRコードをご存知ですか?近頃、商品のパッケージや、ウェブサイトで見かけるまだら模様の四角形です。名前や連絡先などのプロフィール情報を登録したQRコードを使って、名刺交換のかわりに携帯でプロフィール交換をする風景もよく見かけますね。今回のテクの雑学では、QRコードについて解説しましょう。

 QRコードは「バーコード」の進化形です。バーコードといえば、日常生活でもっともなじみがあるのが、スーパーやコンビニのレジですね。リーダーで読み取るだけで、コードをキーにして商品マスターデータベースから価格や商品名を自動的に呼び出し、買い上げ金額に加算していきます。人が手で打ち込むよりも、正確で早い精算が可能になるというメリットがあります。

 バーコードは、一次元(直線上)のパターンで情報を表現する「一次元コード」です。たくさんの情報を一つのコードで表現しようと思うと、バーコード自体の長さがどんどん長くなっていきます。バーコードが長くなると、印刷するために必要なスペースが長くなり、パッケージやラベルなどに印刷するのが困難になります。また、読み取るためのリーダーも長くなります。

 こうした不便を簡単に解消するには、複数の短いバーコードを組み合わせて使う方法がありますが、複数回読み取る必要があったり、読み取る順序を決めなくてはいけないなど、取扱が煩雑になります。このような不便を解消する一つの方法が、縦・横両方向に情報を持つ「二次元コード」を使うことです。

QRコードとバーコードの違い
情報が増えると長くなる一次元コードより、縦・横両方向に情報を持つ二次元コードの方が、小さなスペースで多くの情報を格納できる

 今回とりあげるQRコードは、株式会社デンソーウェーブが開発した二次元コードです。1997年10月に、国際自動認識工業会規格として制定された後、1999年にはJIS(日本工業規格)、2000年にはISOの国際規格として制定され、国際標準コードとして利用できるようになりました。 今回とりあげるQRコードは、株式会社デンソーウェーブが開発した二次元コードです。1997年10月に、国際自動認識工業会規格として制定された後、1999年にはJIS(日本工業規格)、2000年にはISOの国際規格として制定され、国際標準コードとして利用できるようになりました。

関連情報リンク
QRコードドットコム
当該サイトは、1994年に2次元コードの一種「QRコード」を開発・発表した株式会社デンソーウェーブの運営するホームページです。
QRコードの解説や導入事例が掲載されており、またQRコード生成ソフトのダウンロードも可能です。
詳細は、上記Webサイトまで。

 ISOの国際規格として制定されている二次元コードには、他に、Symbol社が開発した「PDF417」、CI Matrix社が開発した「DataMatrix」UPS社が開発した「MaxiCode」などがありますが、JIS規格で制定されているのはQRコードのみです。

 QRコードには、以下のような特徴があります。

■記録できる情報の量が多い
QR_Code
左上、右上、左下の二重■が切り出しシンボル。これでコードリーダーの向きによらず正しく読みとれる
 従来のバーコードは、20桁程度の情報量でしたが、QRコードでは、数字のみの場合、最大7089文字までの情報量をを扱うことができます。また、数字以外にも、英字、日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)、バイナリデータも扱うことができるのです。漢字・全角かな文字の場合、最大で1817文字までの情報を収納できます。

■省スペース
 従来のバーコードと同じ情報量であれば、10分の1程度の面積で表示できます。今まで、小さすぎてバーコードが印刷できなかったラベルやパッケージでもQRコードなら使えます。

■かな・漢字を他のコードに比べて効率的に表現
 JIS第一水準・第二水準の漢字に独自のコード規格を適用し、他の二次元コードに比べると20%以上多くの情報を収納できます。

■どんな向きでも読み取りができる
 右上・左上・左下の3ヶ所に「切り出しシンボル」を設けることで、背景の模様の影響や向きの影響をうけず、安定して高速で読み取れます。

 20桁程度のバーコードを上手に活用するには、コードを元に価格や商品名などを登録したデータベースとの連動が不可欠でしたが、大容量のQRコードでは、コードそのものにさまざまな情報を記録することが可能です。また、カメラ付の携帯電話の普及で、専用のバーコードリーダーがなくても、携帯電話を利用してコードを読み取ることが可能になり、活用の場面が飛躍的に増えました。

 最近の携帯電話のほとんどには、QRコードから名前や連絡先などを読み取って、アドレス帳に登録できるアプリケーションが搭載されています。食品につけたQRコードを携帯で読み取ることで、インターネット経由で生産者の情報を携帯で見られるサービスは、昨今の食の安全に対する関心の高まりに対応したサービスとして注目されています。

 QRコードを作成してくれるサービスもインターネット上で多数提供されています。例えば、QRのススメでは、ホームページのURLや、プロフィール、自由文などを入力すると、QRコードに変換してくれるサービスを、無料で提供しています。自分のプロフィールをQRコードで作成して、画像ファイルを携帯に登録すると、そのまま携帯でプロフィール交換が可能になります。新しい時代の名刺交換、一度試してみてはいかがでしょう?

関連情報リンク
QRコード作成&活用のススメ
当該サイトは、オンライン上で実際に自分用のQRコードの作成ができるホームページです。
携帯での読み取り方法や撮影のコツを解説している他、活用方法やQRコードオリジナル関連グッズを紹介しています。
本編のTech-MagのQRコードも、ここで作成しました。
詳細は、上記Webサイトまで。


著者プロフィール:板垣 朝子(イタガキアサコ)
1966年大阪府出身。京都大学理学部卒業。独立系SIベンダーに6年間勤務の後、フリーランス。インターネットを中心としたIT系を専門分野として、執筆・Webプロデュース・コンサルティングなどを手がける
著書/共著書
「WindowsとMacintoshを一緒に使う本」「HTMLレイアウトスタイル辞典」(ともに秀和システム)
「誰でも成功するインターネット導入法—今から始める企業のためのITソリューション20事例 」(リックテレコム)など


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