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なるほどノイズ(EMC)入門2

電波暗室とEMC対策

新開発の中空截頭ピラミッド形電波吸収体により、電波暗室をさらに進化
 電波暗室とは外部からの電磁波の影響を受けず、また外部に電磁波を漏らさないように設計・施工されたシールド空間です。電波暗室の始まりは1950年代初期で、もともとは無線機器やアンテナの実験・研究用施設でしたが、本格的なノイズ規制が始まった1980年代以降、電子機器の放射ノイズ試験測定用にさかんに建設されるようになりました。
 電波暗室は空間全体を金属でシールドし、天井・壁の5面あるいは床を含めた6面に電波吸収材を施工した施設です。評価する電気・電子機器や無線機器、情報通信システムの大きさや使用目的により、電波暗室の大きさや適用する電波吸収体が決められます。EMC試験には10m法電波暗室と3m法電波暗室が利用されています。
 EMC試験では測定結果の再現性を確保するために、“サイトアッテネーション”と呼ばれる特性が規格として定められています。その電波暗室がEMC試験用に適した電磁環境かどうかを調べるためのもので、送受信アンテナと測定用アンテナ間の伝送損失が基準値以内に納まっていることが要求されます。

 1996年にスタートしたEMC指令から、ノイズ規制の対象は大型・重量機器にまで広がりました。また、あらゆる家電製品が情報通信システムを搭載し、従来よりも製品が複雑化してきています。そのため、ますます10m法電波暗室の需要が拡大しています。
 10法電波暗室の壁面を構成する電波吸収体は、広帯域かつ少なくとも20dB以上の電波吸収特性が求められます。これを誘電性電波吸収体のみで実現するには、電波吸収体の長さを5m以上とする必要があり、巨大な建築容積となります。このため、1960年代に東京工業大学の末武国弘教授、内藤喜之教授、清水康敬教授によるフェライトと誘電損失体を組み合わせた複合電波吸収体が研究・開発されて以降、10m法電波暗室では長さの短い複合電波吸収体が主流となっています。
 複合電波吸収体のさらなる高性能化と長さの短縮化を目指し、蓄積した電波エンジニアリング技術の粋を結集してTDKが開発したのが、新規構造の中空戴頭ピラミッド形電波吸収体です。従来型のピラミッド構造の頭部をカットし、長さを30%近くも短縮しながら高性能化を実現。10m法電波暗室はもとより、あらゆるタイプの電波暗室が、これまでにない建築容積の縮小と大幅な工期短縮で実現します。

10m法電波暗室の基本構造

新開発のユニット型電波吸収体

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