CSR活動

トップコミットメント

TDK
の先端テクノロジーで、企業の成長と社会の持続可能性の両立を目指します。

「誰一人取り残さない」社会に向けて

2017年は、電子部品を取り巻く環境に大きな変化のあった年でした。特にインパクトの大きかったのが、世界におけるEV(電気自動車)化の加速です。フランス・イギリス両政府が「2040年までにガソリン・ディーゼルエンジン車の販売を終了させる」と発表するなど、EVやそれと親和性の高い自動運転への流れは、もはや不可逆的になったといえるでしょう。
私自身も先日、ある家電見本市で自動運転車を初めて体験し、今後普及していくだろうという手応えを得ました。そこで実感したのが、スマートスピーカーなどAIをベースにしたコミュニケーションデバイスの拡大です。音声だけで操作でき、スマートフォンなどが苦手なユーザーも利用できるデバイスが、急速に広がりつつあるのです。そこから見えてくるように、先端のテクノロジーが、高齢者や障がい者などの「弱者」を救う時代がきたのだと思います。これは、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる、「誰一人取り残さない」という理念にも合致します。
TDKもメーカーとして、そうした社会の実現に貢献していきたい。お客様のニーズを満たし、社会課題の解決に貢 献する価値を提供していきたいと考えています。

「モノづくり」と「コトづくり」

2018年度から始まる新中期経営計画では、「Value Creation 2020」の基本方針のもと、中長期的な視点を強化し、「Commercial Value」「Asset Value」「Social Value」の3つの柱を掲げました。財務的な価値だけではないさまざまな価値を生み出していこうという考え方をベースに置いています。
特に、「Social Value」は、今回初めて柱の一つとして位置付けたものですが、自分たちの事業と社会の持続可能性との結びつきを一層強化していくという決意を込めています。そのためにさらに進めていきたいのが、従来の「モノづくり」にとどまらない「コトづくり」という考え方です。「コトづくり」とは、TDKが持つ多様な技術や製品を組み合わせて、お客様のニーズに応えるための、そして社会に貢献するためのソリューションを提供すること。その結果として、多くの方たちにTDKの部品を使っていただくことができること。そして、この「コトづくり」と「モノづくり」を融合することで、新たな価値が生み出されていくと考えます。
それを可能にするためには、直接お取引のない異業種の方とも積極的に対話をするなど、視野を広げ、大局的にさまざまなことを見据える必要があります。そうした俯瞰した視点を持たなければ、お客様の本当のニーズが今、どこにあるのかが見えてこないからです。
その上で、自分たちの技術がどのようなことに役立つのか、常に意識しながら考えていく。「技術を使う」ことからスタートするのではなく、解決すべき課題とニーズ、そしてゴールを先に明確に設定し、それに役立つ技術を提供していく。そうした開発姿勢が求められると考えています。

企業の成長と社会への貢献を「車の両輪」に

新中期経営計画の達成に向けて、何よりも重要なのは「人材」です。その育成こそが、当社にとっての最大の課題ともいえるでしょう。
中でも今後、力を入れていきたいのはグローバル人材の育成です。従業員一人ひとりの力を最大限に引き出していくため、各人のスキルや得意分野を「見える化」し、それ ぞれに最適なキャリアパスを提示するための仕組みをグローバルで構築しています。また、買収した企業のダイナミズムを取り入れ、成長してきた強みを活かし、多様な価値観を持った人材がさらに活躍できるよう、ダイバーシティの充実にも一層力を入れていく必要があると考えています。
環境や人権に配慮した資材調達にも引き続き注力していきます。特に、EV化などによって電池やモータのさらなる需要拡大が予測される今、電子部品の製造に不可欠な希少金属を、環境や人権に配慮しながらしっかりと調達していくことは重要な責務だと考えます。同時に、希少金属を使用しない磁石の開発や、部品の小型化・高効率化など、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷削減にも尽力していきます。
企業の成長と社会の持続可能性は、「車の両輪」のようなものだと考えています。社会に貢献することなしに事業の成長はあり得ないし、事業を発展させることが社会の持続可能性にもつながる。そして、その2つをともに進めていくことが、企業としての価値向上とともに、新たな社会的価値を生み出す源泉にもなると確信しています。

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