TDKオーケストラ・コンサート2018

ロンドン交響楽団

指揮 サイモン・ラトル

©Doug Peters

©Oliver Helbig

TDKは、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是のもと、「TDKオーケストラコンサート」と称して、2001年より世界の著名オーケストラの日本公演に協賛しています。本年は、"女王陛下のオーケストラ"としても知られる「ロンドン交響楽団」と、ベルリン・フィルの芸術監督を16年間にわたって務め、ロンドン交響楽団の音楽監督として新たな時代を築き始めたサイモン・ラトル氏との公演に特別協賛しました。
この協賛に際して、「教育」や「育成」のための社会貢献活動として、「TDKアウトリーチミニコンサート」と「公開リハーサルおよび本公演招待」を行いました。
これらのプログラムはTDKのコミュニケーションメッセージである「Attracting Tomorrow」と重ね合わせ、これからの新しい未来を切り開こうとする若い方々へ、一流の音楽に触れていただく機会を提供するというTDK独自の社会貢献活動です。

「TDKアウトリーチミニコンサート」を東京都港区立御成門中学校にて開催

9月28日(金)東京都港区立御成門中学校にて、TDKアウトリーチミニコンサートを開催しました。TDKアウトリーチミニコンサートとは、協賛するオーケストラ楽団員に学校へ出向いていただき、演奏や、音楽についてのレクチャーなどをしていただく出張音楽教育プログラムで、2003年より毎年開催し、本年で15回目を迎えました。
今回は、2013年3月から2018年11月までおよそ5年8か月間本社の所在地としてお世話になった港区の中から御成門中学校が選出されました。

本年はロンドン交響楽団の金管アンサンブルであるブラス・クインテットのメンバー5人に訪問して頂きました。
同校体育館には、1、3年生約180名と、隣接する御成門小学校6年生70名、50名の保護者・関係者、計300名が集まり、温かい歓迎ムードの中、演奏会が行われました。
プッチーニ作曲オペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」や、ジョン・レノン&ポール・マッカートニー作曲の「ホエン・アイム・シックスティフォー」など計7曲を披露して頂きました。
曲の合間には各メンバーの自己紹介と担当している楽器の紹介があり、音楽に興味のある方はもちろん、普段親しみのない方にも理解しやすく、楽しみながら音楽を体感できるプログラムでした。

また、今年から新たな取り組みとして、TDKとゆかりの深い秋田県への同時二元中継(ライブビューイング)を行い、由利本荘市立鳥海中学校、鳥海小学校、及びその関係者合わせて170名が由利本荘市の紫水館に集まり、世界屈指のアンサンブルによるコンサートを聴いていただきました。

演奏後のアーティストへの質問コーナーでは東京、秋田の会場からそれぞれ2名ずつの質問が挙がり、メンバーが丁寧に答えてくださいました。
その後、生徒からの返礼として、東京会場からは御成門中学校生徒による校歌特別バージョンの合唱が、秋田会場からは鳥海中学校生徒による横笛と太鼓の演奏が行われました。
アーティストからは「言葉は通じませんが、大事な母校を慕う気持ちが良く伝わりました」「日本の伝統的な力強いサウンドに魅了されました」にという感想も頂き、生徒たちにとっても一流のアーティストと共有したひと時は忘れ難い体験となりました。

出演
ロンドン交響楽団 ブラス・クインテット

  • フィリップ・コブ(トランペット)
  • ナイアル・キートリー(トランペット)
  • アレクサンダー・エドモントン(ホルン)
  • ピーター・ムーア(トロンボーン)
  • ピーター・スミス(チューバ)

曲目

  • 1、メイナード作曲 ファンファーレ
  • 2、シャイト作曲 戦いのガイヤール
  • 3、バーンスタイン作曲 「ウェストサイド物語」から マリア
  • 4、プッチーニ作曲 オペラ「トゥーランドット」から 誰も寝てはならぬ
  • 5、J・レノン&P・マッカートニー作曲 ホエン・アイム・シックスティフォー
  • 6、ガーシュウィン作曲 誰にも奪えぬこの思い
  • 7、マイロー作曲 君といると若返った気分になる
写真:御成門中学校生徒による手作り看板の元で演奏
御成門中学校生徒による手作り看板の元で演奏
写真:鳥海中学校生徒による迫力のある演奏
鳥海中学校生徒による迫力のある演奏
写真:楽器の特徴をレクチャー
楽器の特徴をレクチャー
写真:花束と記念品贈呈
花束と記念品贈呈

「公開リハーサル」に学生を招待

9月29日(土)本公演の本番直前に東京・赤坂のサントリーホールで「公開リハーサル、および本公演招待」プログラムを開催しました。
このプログラムでは自身の力で音楽の新しい未来を切り開こうとする若い方々を応援し、今後の音楽活動に役立つようにという思いから、音楽を学ぶ学生の方々を対象として、2001年より実施しています。
本公演前のリハーサルは、指揮者とオーケストラのメンバーが楽曲の表現について最終的に確認する場面です。最後まで両者が妥協なきこだわりを見せるこの貴重な場面に立ち会う機会を音楽を学んでいる学生に提供しています。
抽選で230名をこのリハーサルに、さらにその中から30名を本公演鑑賞に招待しました。本公演の招待はリハーサルから作り上げた楽曲を本公演で鑑賞していただき、今後の音楽活動の参考にしていただくという考えに基づいて実施されています。
また、リハーサル前には音楽評論家で早稲田大学文学学術院教授の小沼純一氏が公開リハーサルの見どころを解説する「プレ・レクチャー」も行われました。

公開リハーサルでは、指揮者・音楽監督であるサイモン・ラトル氏が、楽団員とコミュニケーションを取りながら1つの音楽を完成させていく様子に学生たちは真剣に見入っていました。さらに、本公演招待に選ばれた30名の学生は普段なかなか聞く機会のない世界屈指のオーケストラによる演奏が聴けるということでとても嬉しそうな表情が印象的でした。

プログラム終了後のアンケートでは「本番直前のリハーサルでも、水分をとったり、隅の人と話したり、こんな和やかな一面もあることが意外な発見だった。」「音楽がすばらしいと久しぶりに改めて感じることができた。本当に公開リハーサルに来られて幸せでした。ありがとうございました。」など多くの喜びの感想が寄せられました。

写真:小沼純一氏によるプレ・レクチャー
小沼純一氏によるプレ・レクチャー
写真:リハーサルに聞き入る学生たち
リハーサルに聞き入る学生たち
写真:普段とは異なる、普段着でのリハーサルの様子
普段とは異なる、普段着でのリハーサルの様子

参加者の声

  • オーケストラを生で見るのは初めてでしたが、生の迫力は動画で聴くのとはレベルが違ってとても参考になりました。(大学生・男子)
  • みんな楽しそうだった。始めてリハーサルをみて感じたことは指揮者と楽団の距離が意外と近くて、楽団全員が音楽が好きなんだって感じました。楽団のみんなが音楽を通じて仲がいいのを感じとることができました。音楽がすばらしいと久しぶりに改めて感じることができました。本当に公開リハーサルに来れて幸せでした。ありがとうございました。(高校生・女子)
  • 指揮者の指示1つで、どんどん音楽が変わっていく様子がとてもおもしろい。コンサート本番のうら側を見ることができて本当によかぅたです。いつも、よく考えずに演奏を聞いたり、弾いたりしていますが、オケのみなさんの音楽作りには、ほんとに圧巻でした。音楽がより好きになりました。これからの音楽との関わり方がかわると思いました!とてもたのしかったです。ぜひ本番の演奏をきいてみたいです。また来たいです!(高校生・女子)
  • マエストロがいかんして音楽に度々をさげるのみを存分に「体感」できました。本当に貴重な体験でした。ありがとうございました。(大学生・男子)
  • プレレクチャーの講義では、学校で聞ける授業の内容とは全く違う、音楽や演奏会のことを多方面からの視点でお話いただき、あまり考えたことのなかった音楽の一面を考えてみようと思いました。(高校生・男子)
  • プレレクチャーでは今日演奏される曲目がどういった時代背景をもとに生まれたのか、とういった意図でプログラムが組まれているのかなど、興味深い話を聞くことができました。音源を聞きながらの講演だったので、内容の理解がしやすかったです。(大学生・女子)
  • 音の1つ1つがそろう様子、微妙な変化、そして指揮者の行動、言動、すべてが演奏に関わっていると感じました。ソリストとのかけ合い、メロディの作り方、どう合わせるかはとても重要なのだと感じました。(高校生・女子)

本公演の概要

名称 TDKオーケストラコンサート2018
ロンドン交響楽団
指揮:サー・サイモン・ラトル
主催 KAJIMOTO / フジテレビジョン
特別協賛 TDK株式会社
後援 ブリティッシュ・カウンシル
出演 ロンドン交響楽団
指揮 サー・サイモン・ラトル
公演日・演目 2018年9月24日(月)18:00開演
サントリーホール
バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」(ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン)
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 op.72
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
2018年9月25日(火)19:00開演
サントリーホール
ヘレン・グライム:織り成された空間
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
2018年9月29日(土)14:00開演
サントリーホール
ラヴェル:マ・メール・ロワ
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン)
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
※ ご招待対象公演

アーティストの紹介

サー・サイモン・ラトル(音楽監督)

サー・サイモン・ラトル(音楽監督)
©Doug Peters

リヴァプール生。英国王立音楽院で学ぶ。1980 ~ 98年にバーミンガム市響を率いたあと、2002 ~ 2018年にはベルリン・フィルの芸術監督として活躍、昨年9月よりロンドン響音楽監督を務める。現在に至るまで一貫してクリエイティヴな活動を続け、ベルリン・フィルとは世界中でツアーを行ったほか、高い評価を得た多くの録音、また教育プログラムを創設するなど新しい分野も開拓し、多くの名誉ある賞を受賞。ウィーン・フィル、ボストン響、フィラデルフィア管をはじめ、世界各地の主要オケと長年にわたり強い信頼関係を築き、オペラの分野でも注目すべき成果を残している。

ロンドン交響楽団

ロンドン交響楽団
LSO ©Ranald Mackechnie 2015

1904年創設。「多くの人々に素晴らしい音楽を届けたい」という起業家精神のもと楽団員により運営される、英国最高にして世界屈指のオーケストラ。伝統的サウンドをもち、当代一級の演奏家たちと名演を繰り広げている。2017年からラトルが音楽監督を務め、彼はLSOを指揮することを「ピンを少し触るだけで作動する高性能のスポーツカーを運転しているよう」と語る。バービカンセンターのレジデントであり、年間70回に及ぶコンサートを行い、世界の音楽都市も定期的に訪れる。教育に深く関わり、メディアでも最先端をいき、自主レーベルの「LSOライヴ」は大成功。「スターウォーズ」などの映画音楽でも有名である。

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