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井原 理恵 評価・解析部門 センター長

入社してから現在まで、ターニングポイントとなったのは?

工場の素材解析部門に所属していたときのこと。その工場にある事業部門の開発・製造に関わる分析を行っていたのですが、当時は、分析の依頼を受動的に行うという仕事の進め方でした。各部門からの依頼内容は従来の分析内容に留まり、依頼が少しずつ減る中で、部門存続の危機に直面することになってしまったのです。
そこで、当時の上司やメンバーと話し合い、他の地区にある事業部門への仕事展開を図ることにしました。私たちの部門で、それまで培ってきたコア技術として、有機・無機の複合材料解析技術があり、この技術は広くTDK製品に適用できるものでしたので、自分たちで、他工場に足を運び、技術の売り込みと、開発・製造部門での問題点の吸い上げを行いました。その結果、TDKの有力製品のコア技術に我々の解析技術が大いに活用されるようになり、開発の促進と部門の存在価値を高めることができたのです。

その経験から学んだこと、得たものは何ですか。

仕事は自ら取ってくるものだということ、現場に出かけて相手から直接、状況や問題点を聞いて、問題点の根本原因を探り、解決へ導くことが我々の仕事であるということを学びましたね。また、どんな厳しい状況であっても、同じ志で共に戦ってくれるメンバーがいることは何事にも代えがたいことです。

チームの役割・ミッションとは?

私たちの仕事は、新材料・新製品開発の過程で発生する技術的な問題の根本解決のために、開発・製造側と話し合いながら、分析により真の原因を探り、防止策を提案すること。これら一連の流れをソリューションと呼び、このソリューションの創出が、私たちのミッションです。
ソリューションの創出は難しく、材料・開発・製造・分析についての広範な知識と経験、突き詰めて考える力が必要ですね。

部門、チームをまとめていく上で、大切にしていることは?

重要なのは、自分の意思を明確に伝えることと、自分がチャレンジしようとしている姿勢を見せることだと思います。部門のメンバーには、常に難しいことを要求していますから、私だけ涼しい顔をしたマネージャーにはなれません。マネジメントに加え、私自身、技術課題を持って、エンジニアとして上を目指しながら、両方の仕事に日々格闘しています。
私の姿を見て、部門のメンバーが、自分もがんばろうと思ってくれたらうれしいですね。

「ローマ人の物語」からは、リーダーとしてのあり方を学びました。主人公であるローマのリーダー達の考え方や判断が自分の中に浸透して、私の判断能力の一部分を形成していったように思います。

川野 朋美 2005年入社 応用化学専攻

入社してから現在までのお仕事内容を教えてください。

入社以来、研究開発部門を担当する知財担当者として、技術開発の成果である発明の特許出願・権利化や特許調査のサポートをしています。出願する発明内容の整理や調査の方向性などを技術者と打合せる時間、書類を読み込む時間が業務の大半を占めています。 TDKでは、発明者自身に、「提案書」という形で実験データや資料をまとめてもらっています。知財担当者は、会社の知財戦略を踏まえ、よりよい特許権や特許調査となるよう、技術者の方に「提案書」の修正指示やアドバイスを行います。新入社員のころは大変でした。先輩と同じようなアドバイスやコメントをしても、技術の方に納得してもらえず、何度も先輩に打合せについてきてもらいました。新入社員なら誰でも考えることだと思いますが、当時は「年齢と経験が欲しい」と常に考えていました。それを少しでも補おうと弁理士の資格を数年かけてとりました。
出産後は、弁理士の資格を生かして、特許出願・権利化業務全体のフロー改善という新たな業務を中心に、仕事をしています。

仕事の楽しさと苦労を教えてください。

仕事柄、年次の若い人から役職者まで、多くの人と打合せをします。打合せを通して、みなさんからさまざまな良い刺激を受けることも多く、コミュニケーションを楽しみながら仕事をしています。
知財の仕事は結果が見えにくい点が一番の難点です。特許は出願から特許庁の審査を経て特許権へと権利化されるまで数年かかります。そのため、担当した出願が特許権になり、本当に嬉しい!と感じたのは入社4年後でした。特許調査も目に見える形で成果がでることは珍しく、知財は技術のサポート役、縁の下の力持ちだと思って日々地道に仕事をしています。

どのようにして仕事と家庭を両立させていますか?

育児のため急な早退や休みが増え、仕事と家庭の両立については、新米のワーキングマザーとして今まさに試行錯誤しているところです。幸い、私の職場ではワーキングマザーに対する理解があり、早退や休みもとりやすく働きやすいと感じています。各開発テーマに対して複数人が担当するよう仕事を割り振ってくれているので、周囲の方々に助けてもらっている部分もあります。
それでも最低限の仕事時間は確保できるよう、フレックス制度を利用して調整しています。夫と互いの仕事の打合せ日程を報告し合って休みを調整し、必要な打合せは可能な限り欠席や中止とならないようにしています。また、知財担当者は特許庁とのやりとりのため常にいくつもの期限物を抱えています。そのため、どのような仕事でも当然のことですが期限厳守の仕事は余裕をもって進め、育児のための急な欠席があっても、他の方がすぐに対応できるよう状況を記したメモを残すことを心がけています。

プライベートはどのように過ごしていますか?

出産後は、育児と仕事のどちらもエネルギッシュにこなせるように、自分自身の体調管理に今まで以上に気を配って生活しています。以前はサイクリングを楽しんでいましたが、今は子供と遊んだり、成長写真を撮ったり、ごくごく近所に出かけたり、ゆったりとした休日を過ごしてリフレッシュしています。
職場復帰後は仕事をしている分、育児にも余裕がもてるようになったと思います。仕事が育児の支え、育児も仕事の支えになっているんですね。自然と優しく、明るく子供と過ごすことができ、専業主婦だった母にも羨ましがられています。親なので子供の元気いっぱいな姿や笑顔を見ると、それだけで幸せです。今はそんな小さな楽しみを大切に生活しています。

これから取り組んでみたいこと、夢や目標を教えてください。

私の目標は、事業の強力なサポートができる知財のプロになることです。さまざまな新規製品を生み出す開発活動の中で、知財における他社との関係をより有利にするため、技術部門に協力し、頼られる知財担当者になりたいと思っています。今は、時間に制約があることもありますが、与えられた仕事を着実にこなし、経験を積み重ねることを心がけています。もう少し自由に仕事ができるようになったら、特許の権利化や調査業務だけでなく、他社とのライセンス交渉など、現在とは異なる業務にも積極的に手を挙げ挑戦し、将来の糧にしたいと思います。

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