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1st Floor いまさら人に聞けないブロードバンドのあれこれ
【光ファイバー(FTTH)】
 まだ普及がはじまったばかりですが、ブロードバンドの大本命と言われているのが光ファイバーによる接続です。ケーブルテレビインターネットやADSLが、最大でも下り数10Mbps程度の速度なのに対し、光ファイバーを利用した接続では100Mbps以上の高速な通信が可能です。
光ファイバー通信の仕組み
■光ファイバー通信の仕組み
別名FTTH(ファイバー・トゥー・ザ・ホーム)。ADSLの場合、同じ接続基地局を使用する近隣と電話回線を共用する為、時間帯によっては混み合うケースがある。光の場合は専用線を引き込むため、大容量を占有できるメリットがある。唯一の問題は、本編にもある通り“ラスト・ワンマイル”、すなわち自宅側で設置が不可能になってしまうインフラ的な問題が起こること。

 光ファイバーによる通信は、電気信号を変換機を使って光信号に変換します。光信号とは、光の点滅で情報を送る信号のことです。点滅の速度を高速にしたり、さまざまな色の光を混ぜて使うことで、通信速度を向上することができるのです。光ファイバーを使った家庭向けの通信サービスのことをFTTH(Fiber To The Home)と呼びます。政府は、2010年を、一般家庭への光ファイバー網の普及の目標としています。

 そもそも、日本の通信サービスの基幹網は既にほとんどが光ファイバー化されており、そこから各家庭までの間をどうやって光通信にするかという「ラスト・ワン・マイル」の問題さえクリアできれば、一般家庭でFTTHを利用するのはそう難しくはありません。2001年夏のNTT東日本による光接続サービス「Bフレッツ」の提供開始から、サービスエリア拡大と共に利用者が急増しており、2004年9月末現在のFTTHの契約数は203万件余りとなっています(総務省発表「ブロードバンド契約数等の推移」による)。サービス提供事業者も、通信事業者の他、電力会社や有線放送事業者などが参入しています。

 とはいえ、特に都会では配線の関係上新たにケーブルを引き込むことが困難だったり、集合住宅などで、技術的には可能でも費用負担の問題で住民の総意が得られず、回線の光化が困難になるなど、「ラスト・ワン・マイル」問題の解決は簡単ではありません。しかし、家庭のインターネット通信の高速化と光化は時代の流れであり、最終的には家庭のインターネット接続は、FTTHに移行していくと考えられます。

ブロードバンドと常時接続で実現できること
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【 関連情報リンク 】
Tech-Mag 2004年12月上旬号/テクの雑学/小さく分けて送ると、安くなる??
簡単にわかるIP電話のしくみ/

 ブロードバンドサービスのもう一つの特徴が「常時接続」であるということです。常時インターネットに接続されているということで、大容量コンテンツの利用以外にもさまざまな可能性が広がります。

 ブロードバンドサービスを提供する各社が、目玉サービスとして宣伝しているのが、IP電話サービスです。これは、電話端末間の通信経路の一部にインターネットを使用することで、電話の通話料金を安くしたり、同一プロバイダーのサービスの利用者間では無料通話ができるようになるサービスです。

 また、インターネットに常時接続されていることで、インターネット上のサーバーにデータを蓄え、どこからでもネットワーク経由で引き出せる「ネットワークストレージ」の仕組みが手軽に利用できます。家庭、会社、客先、サテライトオフィスなど、どこにいても同じデータが活用できることで、ホームオフィスの可能性が広がります。

 ブロードバンドを利用している家庭では、複数のパソコンをネットワークで接続する「LAN」を構築して、どのパソコンからもインターネットを利用できるようにしています。家電製品をインターネットに接続することで、新しいサービスが考えられます。例えば、テレビ番組をハードディスクに録画する「ハードディスクレコーダー」をネットワークに接続することで、EPG(電子番組表)を自動更新したり、ネットワーク経由で録画予約をするといったサービスは既に実現されています。他にも、今までになかったさまざまなサービスが考えられそうです。

ブロードバンドサービスの問題点と課題
 ブロードバンド普及を考える上で忘れてはいけないのが、地域格差の問題です。ブロードバンドを語るとき、私たちは、通信環境が充実している都会のことにばかり目がいきがちですが、主に地方の過疎地域では電話局からの距離が遠すぎてADSLが利用できないなど、ブロードバンドサービスが利用しづらい環境がまだまだあります。無線を利用した高速通信技術などの研究が進められていますが、同時に行政による施策が必要とされています。

 また、もう一つの問題が、「デジタルデバイド」です。デジタルデバイドとは、パソコンやインターネットを使いこなせる人と使いこなせない人の間で、情報格差が生まれたり、受けられるサービスの量や質に差が広がり、その結果所得の差が生まれたり、教育や就業などの機会が均等でなくなるという現象です。ブロードバンド普及を進めていくにあたっては、パソコンやインターネットに触れる機会がなかった人々や、新しい機械の導入に積極的でない層をどのように取り込んでいくかが課題となります。

【 関連情報リンク 】
Tech-Mag 2004年10月下旬号/テクの雑学/「電線」から「光線」へ?
 ‐光回線は、いまや重要な社会インフラに‐/
Tech-Mag 2004年11月下旬号/テクの雑学/コンセントからインターネット?
 ‐ 新たなインフラ=電力線通信の正体 ‐

Tech-Mag 2003年11月号/特集「高品質ブロードバンド環境を支える電子部品」

著者プロフィール:板垣 朝子(イタガキアサコ)
1966年大阪府出身。京都大学理学部卒業。独立系SIベンダーに6年間勤務の後、フリーランス。インターネットを中心としたIT系を専門分野として、執筆・Webプロデュース・コンサルティングなどを手がける
著書/共著書
「WindowsとMacintoshを一緒に使う本」 「HTMLレイアウトスタイル辞典」(ともに秀和システム)
「誰でも成功するインターネット導入法?今から始める企業のためのITソリューション20事例 」(リックテレコム)など
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