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電子回路の隠れた主役 −−コンデンサの機能(2)「直流を通さず交流を通す」
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| ■ カップリングコンデンサ、バイパスコンデンサ、デカップリングコンデンサ |
ICを利用した電子回路では、カップリングコンデンサ、バイパスコンデンサ、デカップリングコンデンサなどと呼ばれるコンデンサが多用されています。
下図に示すのは電流をトランジスタで増幅する一般的なアナログ回路の例で、微弱な信号電流(交流)を直流電圧に重畳させて次段の回路に送り込んでいます。しかし、個々の回路ブロックはそれぞれ動作条件が違うために、信号電流のみを通過させ、直流電流は遮断する必要があり、コンデンサが挿入されます。これをカップリングコンデンサといいます(カップリングは結合という意味)。
バイパスコンデンサはノイズなどの交流成分をグランドに流す(バイパスする)目的で使われます。略してパスコンと呼んだりもします。下図では電源-GND間に挿入しています。直流電源に重畳するノイズをバイパスして安定した電源電圧をトランジスタに供給します。また、ICに供給される電源電圧も変動すると回路動作が不安定になります。これを防ぐためにICの電源ピンとグランド間にコンデンサが挿入されます(下図)。これもバイパスコンデンサ(パスコン)です。交流を遮断して直流のみを通過させることからデカップリング(カップリングの反意語)とも呼ばれます。広い周波数帯で特性向上を図るため、大容量コンデンサと高周波特性にすぐれた積層セラミックチップコンデンサが並列接続されたりします。
門外漢にはとっつきにくい用語が並びますが、ひるむことはありません。いずれも直流を遮断し、周波数の高い交流ほど流しやすいというコンデンサの基本機能を応用したものです。
とはいえ高周波領域においては、配線や内部電極の抵抗やインダクタ(コイル)成分が無視できないものになり、コンデンサ単体でもLCフィルタのように振る舞いはじめます。つまり高周波の世界ではコンデンサは別の顔をあらわにしてくるのですが、その話は次号でご紹介します。
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