CSR活動 | お取引先様に対する責任

バイヤーとしての取り組み

購買理念・購買方針

TDKは、お取引先様と強固なパートナーシップを構築し、両社が共に高めあうWin-Winの関係を維持することを目指し、購買理念「グローバル・パートナーシップ購買」を掲げています。グローバル・パートナーシップ購買とは、日本およびアジア・アメリカ・ヨーロッパに生産拠点を置いている当社が、スピーディーな製品開発をするために、調達活動もグローバルで行っていくこと、そして、TDKが高品質な製品でお客様満足を高めるためには、お取引先様との緊密なコラボレーションが不可欠なことを意味しています。この理念を具現化するために、TDK購買方針を定め、購買活動を行っています。

取引先診断

取引先診断

当社では、健全な取引を行うことを目的に、お取引先様の新規登録時および定期的な取引先診断を実施し、取引開始および取引継続の可否を判断しています。診断は、「品質管理」「化学物質*管理」「環境管理」「人権等法令・社会的規範の遵守(CSR)」のカテゴリーを主たる対象として実施しています。診断の結果明らかになった問題点はお取引先様へ提示し、改善を求めています。

  • ※化学物質については「TDKグリーン調達基準書」で定めた要求事項に基づいています。

CSR調達の推進

TDK購買方針にもある「CSR調達」は、当社にとって重要な課題の一つです。当社は部品メーカーであるため、サプライヤーとしての立場で自社のCSRを推進する一方、当社のお取引先様に対してもCSRを求めていく必要があります。
そのため、お取引先様には「サプライヤー・パートナーシップ・システム※1」を使って、CSRチェックシートへの回答をお願いしています。チェックシートの質問内容は、電子業界CSRアライアンス(EICC:Electronic Industry Citizenship Coalition)の電子業界行動規範(EICC CoC:Code of Conduct)で求められている項目をベースに、当社が特に重要だと考える「人権・労働」「環境」「安全・衛生」「公正取引・倫理」「情報セキュリティ」を中心に全56項目を設定するとともに、お取引の実態を勘案した設問数としています。お取引先様に課題を認識していただき、改善へのモチベーションを高めてもらうために、質問に答えると、その場で画面上に結果が表示される仕組みになっており、回答結果に問題がある場合は、個別に改善を依頼しています。
2015年度は、7社※2のお取引先様の改善指導を実施しました。
また、実態を客観的に把握する目的でCSR監査を実施。お客様への納入製品に関わる重要度、依存度などを勘案して、お取引先様を選定して実施しています。

  • ※1 サプライヤー・パートナーシップ・システム:これまで紙や磁気記録媒体で行っていた企業情報の管理や、購買仕様書の配布、締結文書の共有化などを、WEB上で一元管理する仕組み。両社にとって、業務のスピードアップと効率化につながっています。
  • ※2 対象は、TDK株式会社と取引のあるお取引先様です。
サプライヤー・パートナーシップ・システム
サプライヤー・パートナーシップ・システム

主要委託加工先へもCSR監査を拡大

TDKでは、労働環境リスクの高い中国において、従来の資材取引だけでなく、依存度の高い委託加工先に対しても、2015年度よりCSR監査を拡大し実施しています。監査項目は、EICCで定めた分野のうち、労働、安全衛生、環境の3分野を対象とし、より製造現場に即した実態を確認する内容となっています。
2015年度は、6社のCSR監査を実施し、計78件の指摘事項がありました。指摘事項のうち、有害物質の保管管理やそれを取り扱う業務に従事する従業員に対する配慮不足が複数発見され、改善を依頼しました。

サプライヤー・パートナーシップ・システム

Voice:サプライチェーン全体で取り組み、よりよい職場環境の実現に貢献します

Gabriele Preu

EPCOS AG
Systems, Acoustics, Waves
BG, Head of Supplier
Quality Engineering
Gabriele Preu

私の仕事は、サプライヤーが私たちのCSR基準に適合しているかを確認することです。今やCSRはサプライチェーン全体にとって避けては通れない課題です。私の任務の一つであるお取引先様の実地監査では、従業員、社会、環境に関するプログラムの設定、実施状況、結果と利点について確認します。もし、CSRプログラムを持たないサプライヤーが存在した場合は、私たちの要求に基づくガイダンスを提供し、プログラム開発を支援します。こうした取り組みは必ずしも容易なものではありませんが、小さな一歩が大きな進歩につながると確信し、業務にあたっています。私の目標は、お取引先様がCSRの意義への理解を深め、意識を高めることで、製造業界で働く人々の環境や就労条件のさらなる向上に貢献することです。

グリーン調達

グリーン購入

当社では、環境負荷低減に貢献し社会的責任を果たせる購入品を優先的に調達することを目的としたグリーン調達を進めるため、1999年4月にTDKグリーン調達基準書を制定しました。グリーン調達基準書は、国内外の各種法規制や社会的要求の変化等に合わせて適時改訂し、当社のホームページに公開しています。
2014年4月には「グリーン調達基準書Ver.8」を発行し、すべてのお取引先様に配布しました。「グリーン調達基準書Ver.8」では、REACH※1、RoHS※2などの各国の法律上の要請やGADSL※3など外部団体の基準、および紛争鉱物への対応が主な改訂点となっています。調査フォーマットも業界標準のJAMP※4の情報伝達シートを標準としました。
当社の購入部材マスターは、TDKグリーン調達の基準に適合したデータとリンクさせ、禁止物質や、含有量の管理が必要な化学物質の含有量をしっかりと管理し、必要に応じて情報の開示や提供を行っています。

  • ※1 REACH:EUにおける人の健康や環境の保護のための、化学物質とその使用を管理する規則
  • ※2 RoHS:電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についてのEUによる指令
  • ※3 GADSL:各国の自動車メーカー、部品サプライヤー、材料メーカーで組織されたグループから出されている化学物質のリスト
  • ※4 JAMP:アーティクル(部品や成形品等の別称)が含有する化学物質等の情報を適切に管理し、サプライチェーンの中で円滑に開示・伝達するための仕組みづくりを推進している団体

サプライチェーンBCP/BCMの強化

大規模災害など不測の事態において、お客様が必要とする製品を安定して供給するためには、お取引先様とともに、サプライチェーンの一員として社会的責任を共有し、要請に応えていく責務があります。
当社では、「安定供給の確保」が重要な責務との認識のもと、

  1. お取引先様のBCP※1/BCM※2調査
  2. 有事に活用する情報の事前収集と整理
  3. サプライヤー・パートナーシップ・システムを活用したタイムリーなコミュニケーション

を3本柱として取り組んでいます。

特に1. お取引先様のBCP/BCM調査については、業界として協働した取り組みも始まっており、2013年度のJEITA資材委員会傘下に検討分科会が設けられ、「サプライチェーン事業計画調査票」が策定されました。
この分科会にはセットメーカー、部品メーカー17社が参画して、さまざまな災害・事故を対象とした調達視点でのリスク管理事項を取りまとめています。
TDKもこの活動に参画しており、2014年9月にJEITA資材委員会から一般公開された本調査票を活用していく方針です。

  • ※1 BCP:事業継続計画
  • ※2 BCM:事業継続マネジメント

コンプライアンスの強化

お取引先様からの贈答や接待交際への対応については、全社方針を明確にして社内に周知するほか、お取引先様のご理解への協力をお願いしました。
また、反社会的勢力の排除では、新規取引および再取引を開始するお取引先様に対しては、事前に確認調査を実施しています。

今後の課題

社会・顧客からサプライチェーンに対する要望は情報精度の向上とさらなるスピードアップを求められています。TDKグループとして共同で社会に対する責任を果たせる購買活動を進めるために、グループ各社のお取引先様にも範囲を拡大して、当社購買方針の遵守や各種調査にご協力いただけるよう努めていきます。
また、お取引先様におけるCSRの重要性を高めていただく活動として、引き続きアンケート形式のCSRチェックシートへの回答をお願いするとともに、今後は、お取引先様の生産環境を把握する取り組みも重要な課題であると考えています。

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