CSR活動 | CSRに対する考え方

トップコミットメント

創業100周年に向け新たなスタート

  2015年度、TDKは創業80周年という大きな節目を迎え、さらなる飛躍に向けた新しいスタートを切りました。初めて売上高1兆円を超えた2014年度に続き、2015年度も売上高は過去最高となり、安定成長に向けた確かな軌跡を描いてくることができました。

  2016年6月に代表取締役に就任した今、私の使命はTDKの新たな成長戦略の道筋をつけ、着実に成果を上げていくことと認識しています。目指すべき方向性 の明示や、経営資源の適切な配分が経営者としての大きな責務ですが、それだけでは十分とはいえません。戦略を実行するため、従業員一人ひとりが腑に落ちるまで具体的な施策にブレークダウンしていくことが不可欠です。対話を重ね、現場レベルにまで確実に計画を落とし込み、変革のエネルギーとしていきます。

  TDKは、「社会が次に何を必要とするか」を想像力豊かに考え続け、常に時代のニーズを先取りしてきた会社です。環境変化のスピードは確実に増しており、 変わり続ける市場への対応は容易ではありませんが、常に変化の中にチャンスがあります。短期的な利益の確保ではなく、中長期的視点からTDKの企業価値向上に取り組んでいきます。

  創業100周年という次の節目に向けて歩み出すため、2015年には企業ビジョンと行動指針を策定し、TDKが進むべき方向を明らかにしました。これらをグ ループ会社の全従業員がしっかりと共有することで「創造によって文化、産業に貢献する」という社是を実践していきます。

強みを活かし、品質を追求したモノづくり

  自動車の電装化をはじめ、日常生活のあらゆる機能が搭載されるスマートフォンやIoT(モノのインターネット化)の進展、現実味を帯びてくるロボット社会など、電子部品が貢献できる場は広がり続けています。
2017年度までの中期経営方針(P3参照)では、「自動車」「ICT」「産業機器・エネルギー」というこれまでの重点3市場を引き継ぎながらも、特に自動車向け売上高比率について30%までの拡大を目指しています。自動車向け部品は、HDDヘッドの技術で蓄積してきた磁気センサやエネルギーユニットなど、TDKの強みを活かせる分野であり、独自性ある製品でニーズを捉え、自動車の燃費向上や快適走行を支えていきます。

  また、CSRの重要テーマの一つとしても「ゼロディフェクト品質」の追求を定めるように、品質はメーカーの命といえます。生命に関わる領域で電子部品の活用も増えているため、安全・安心への要求に確実に応えていかなければなりません。2015年度より、生産効率化のための「インダストリ4.0」に品質の視点を加えた「TDKインダストリ4.5」によるモノづくり改 革を進めていますが、この考え方は各拠点でかなり浸透してきていることを感じます。

  中期経営方針の中でこれをさらに徹底し、秋田県で操業するモデル工場においてTDKとしてあるべきモノづくりの姿を見極め、基幹技術を確立した上で横展開していきます。それを通し、世界のどの拠点で生産しても同じ高品質を保証する「ロケーションフリー」の実現を目指します。

中期経営方針
  • ※生産工程のデジタル化・自動化・バーチャル化によりモノづくりを進化させる、ドイツ政府が推進するプロジェクト。
強みを活かし、品質を追求したモノづくり

TDK株式会社 代表取締役会長
上釜健宏

多様性を製品・サービスの革新につなげる力

  TDKの80年の歴史は、磁性技術を軸に5つのコアテクノロジーを組み合わせ、その応用と発展を繰り返しながら、時代が求める製品・サービスを送り出し続けてきた歩みそのものです。そうした基本姿勢は今後も変わりません。

  大切なのはTDKのDNAを重視した事業展開であり、今まで培ってきた技術やノウハウ、お客様とのつながりといった資産を最大限に活かしていきます。また、コアテクノロジー間のシナジーを活かし、複数の分野にまたがる交点の技術をいかに伸ばしていくかが肝となります。

  さらに、グループが持つものと持たないものを明確化し、強みと弱みを見極めた改革の推進も重要です。2015年度にはM&Aや合弁事業を意欲的に進めてきましたが、市場ニーズに照らし合わせて私たちに足りないものを迅速に補うため、今後もこれを継続していきます。

  行動指針の一つとして「多様性の尊重」を掲げるように、創業100周年を迎える2035年には、さまざまな異なる価値観を許容した一層の多様化が進んでいてしかるべきです。そしてこの「多様性」は、国籍や人種、性別などの枠を超えて、優れた人材が活躍する職場という狭義のものに留まらず、パートナー企業やM&Aにより新たにグループに加わった企業も含めた「多様性」を意味しています。

  TDKは、外部の文化を積極的に取り入れることで成長を遂げてきました。買収した企業に主体性を持って事業をリードしてもらうことで、新たな可能性を拓いて きたのです。多様性を受け入れ、それを製品・サービスの革新につなげてきた企業風土は、今も私たちの大きな強みとなっています。

従業員一人ひとりをTDKの主役として

  「創造によって文化、産業に貢献する」を社是に掲げるTDKグループの永遠の使命は、世の中の役に立つ製品・サービスをタイムリーに提供することです。その原動力は、未来への明るい夢を描き、失敗を恐れず挑戦し続ける従業員一人ひとりであり、TDKの主役は従業員にほかなりません。

  人材を最大の資産とする企業であるからこそ、その活躍を促すための仕組みづくりを極めて重視します。一人ひとりに寄せる期待を明確に伝えるとともに、「人 づくり」への多面的な投資を行い、成長を支えていくことが欠かせません。従業員が当事者意識を持ち、日々いきいきと仕事に励めるよう、経営者としての責任を全うしていきます。

  また、海外売上高比率が9割を超え、世界各地に拠点を持つグローバル企業として、事業を通して地域社会に貢献していくことも重要です。時代が移り変わる中で地域の発展を見つめ、今どのような要請を受けているかという視点から、それぞれの拠点のあり方や地域社会との関係性を絶えず見直していきます。

  多様なステークホルダーの皆様との関わりの中、私たちはグループ全社で意識を合わせ、TDKらしさを発揮し、社会へのより大きな価値提供を目指し続けます。皆様からは、忌憚ないご意見をいただければ幸いです。

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